土曜日, 4月 04, 2009

地元をよく知らない

ちょっとした調べ物があったので、図書館に行き、文献調査をしようと思ったら、開館前に到着。仕方なしに、5分ほどそこらにあるパンフレットやポスターを見て、暇をつぶしていたら、おじいさんが話しかけてきたので、多少の不安を覚えつつも、少し会話をした。
おじいさんは、万葉集のある句を調べたいと言う。それなら、ググればいいじゃない。と思いましたが、流石にそれではわからないと、インターネットで調べるのが手っ取り早いんじゃないですかね。と言いましたが、もう調べたので文献を見るしかない。というのです。
ネットの情報は確かに信用ならんという意見がありますが、それは道具の使い方によるのではないでしょうか?私は情報をなるべく双方で対立させながら、決定しているつもりです。例えば、「店員が、デジタル対応のテレビを買った方がいいですよ」なんていう文句がある。それに対して、「アナログの大画面テレビを安く買って、チューナーを取り付ける方がいい」てな意見もあります。このように、一応情報を双方から得て、物事を決めているつもりです。(私は大画面のテレビはナンセンスなので、当然前者です)しかし、おじいさんのように、ネットの情報は、明らかに流動性を含んでいて、wikipediaのように、途中で書きかえられることもあります。対して、文献は印刷紙に残っているために、書きかえられることは読者本人の意志のみでしかできません。変更されている危険があるものよりも、安心だという心理が働くために、結局、文献に行きつくわけですね。
だけれども、新聞や文献のような活字と呼ばれているものに信用できるとは、誰も言っていません。だから、双方からの情報を得ることが必要なのです。


ああ、そうそう。本題。
そのおじいさんが地元の歴史を話しました。私と同じく住んでいる地域に、なんと60年以上も住んでいるため、移り変わりがとても楽しいと言っています。普段気にしないお寺や跡地などを教えてくれました。例えば、普段通る橋から見える川には、柱のようなものが川底にいくつも刺さっていたり、近所の寺はなんでも、昔の武将の部下が城を立てた跡地の霊を鎮めるために、地元の人が建てたことだったりと、意外にも長年住んでいる地元でさえ、よく知らないのに、マクロ的な視野に立っていたことが恥ずかしく思えます。日本への愛国心というどうこうより、地元愛だと、野原ひろしなら「カスカベLOVEだ!!」ということです。

今度、地元巡礼してみようかなと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム